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Web3時代の幕開け 音楽シーンも変わる タイのフェス、NFT・メタバースについて渋谷でトークセッション SHIBUYA SOUND REVERSE 2023

若者に人気のクラブやライブハウスが集まる東京都渋谷区。その渋谷から、新しい音楽やインタラクティブ、テクノロジーを通じたカルチャーを発信するイベント“SHIBUYA SOUND REVERSE 2023”(略称:SSR)が開催されました。

トークセッションでは、「アジアの音楽フェスティバルと未来」「Web3時代の音楽体験とコミュニティ」をテーマに、タイのフェスの様子や、Web3と音楽の関係について、最先端の報告がされました。

「Web3時代の音楽体験とコミュニティ」にはKDDI株式会社 事業創造本部 Web3推進部の青木里帆がスピーカーとして参加し、3月7日にローンチしたプロジェクト「αU(アルファユー)」をご紹介しました。

コロナ禍を経て活気を見せるアジアのフェスの様子や、Web3が切り開くアーティストとファンの新しい関係性。刺激に満ちたトークの内容をご紹介します。

アジアの音楽フェスティバルと未来

タイの「ワンダーフルーツ・フェスティバル」は、世界から人が集まる、国内最大級の野外音楽イベントです。魅力は、自由さ、おおらかさと手作り感。ワンダーフルーツ・フェスティバルにかかわってきた4人が、その魅力と日本のフェスの未来について語りました。

登壇者

モデレーター

  • 亀井 達也さん (FRIENDSHIP. CURATOR)

スピーカー

  • 遠藤 治郎さん (フェスティバルデザイナー)
  • 松本 裕介 さん(SWEET LOVE SHOWER プロデューサー)
  • 釜萢 直起 さん(GREENROOM CO.代表)

タイの魅力は自由さと手作り感

亀井 ワンダーフルーツ、どんな印象を持ちましたか。

釜萢 ステージの施工も遊び方も、日本みたいな規制がほとんどないと感じました。

亀井 会場では釜萢さんと原付2人乗りして、お客さんの中を走り回りましたよね。

遠藤 色々な所でとにかく座れます。座れるのが重要です。

松本 日本のフェスは、入場時は待機列に並んでくださいとか、オペレーションを重視しがち。ワンダーフルーツは、スタッフがいたのかなと思うぐらい、見かけませんでした。

遠藤 セキュリティーはいるけど、日本で言うスタッフさん的な人は見ないですね。

松本 でも、お客さんが無茶苦茶なことをするわけではないんです。

亀井 なぜ、これだけ人が集まるんでしょう。

遠藤 音楽フェスじゃなく、アートとカルチャーという考えですね。5日間ぶっ通しで朝はヨガ、昼はキッズエリアが大盛況とか、いつも何かやっています。

松本 ワンダーフルーツはブース一つとっても手がかかっています。ステージを立てる鉄のものにも、いちいち竹や布が巻いてあります。

亀井 日本でのフェスは、コスト感の面はどうですか。

釜萢 円安に加え、人件費、資材も高騰しているので厳しいです。

遠藤 タイもバーツが高くなったけど、エンタメが好きな国民性で、日本よりスポンサーがつきやすいです。日本はインバウンドでにぎわっていますし、フェスも可能性がありますよ。

釜萢 近年、アジアと日本のフェスの連携はすごく進んでいますね。僕たちも日本の夏シーズンが終わったら、オーストラリアやアジアに行きたいです。

松本 コロナ禍が明けてきて、みんな動き始めています。目的やこだわりを持ち、感動とか、キーワードがあるものづくりを頑張りたいです。

Web3時代の音楽体験とコミュニティ

ブロックチェーンの技術を使ったWeb3時代の幕開け。NFT、メタバース、DAOは、アーティストやファンにどのような影響を与えるのでしょうか。アーティストや技術者が、それぞれの立場から語りました。

登壇者

モデレーター

  • 鈴木 貴歩さん (ParadeALL CEO)

スピーカー

  • 武田 信幸さん (LITE / Fake Creators)
  • 赤澤 直樹 さん(Fracton Ventures CTO)
  • 青木 里帆 (KDDI株式会社 事業創造本部 Web3推進部)

アーティストとファンを直接つなぐ試み

鈴木 武田さんはアーティストとしてご活動されていますよね。

武田 音源と映像をセットにしたNFTを販売しました。NFTを買うファンの方がコミュニティを形成されることで、アーティストとファンが直接つながると思って始めました。投資やお金儲けのように考えられないか不安でしたけど、みなさん楽しんでくださって良かったです。

鈴木 NFTといえば、今日はKDDI株式会社とのコラボレーションで、会場のQRコードやこのリストバンドから限定NFTをゲットできます。

青木 3月7日に「もう、ひとつの世界。」をキーメッセージに「αU (アルファユー)」というメタバース・Web3サービスを開始しました。Web3時代、リアルの世界とバーチャルの世界が存在しますが、「もう一緒の世界だよね」という意味を込めて、句点をつけました。metaverse、market wallet、place、liveの5つのサービスがあります。Web3の世界に入るために通行手形みたいなものが必要で、それが「αU wallet」です。ログインが簡単ですし、暗号資産がなくてもお持ちのクレジットカードが使えます。また、5月から、このイベントのグッズ付きNFTが「αU market」から発売され、Tシャツやトートバッグ、オリジナルクラフトビールドリンクの割引チケットと交換できます。

「Web3時代の音楽体験とコミュニティ」登壇の様子。左から鈴木さん、青木、武田さん、赤澤さん
「Web3時代の音楽体験とコミュニティ」登壇の様子。左から鈴木さん、青木、武田さん、赤澤さん
登壇の様子

鈴木 FRIENDSHIP. DAOはブロックチェーンを使ったコラボツールですね、赤澤さん。

赤澤 アーティスト、キュレーター、その他音楽関係者の方にご使用いただき、コミュニティを作っていただくつもりです。DAOはブロックチェーンなどの技術を使って自発的にできる経済圏のようなもの。メンバーシップNFTを使って経済圏を回すことを考えています。

青木 長い目で見てコミュニティを盛り上げていく目線が大事です。

鈴木 僕は、ブロックチェーンを活用したコミュニティの成功を見せられることが未来につながると思います。

赤澤 テクノロジーは、世の中の具体的な課題や問題を解決するために使うべきです。解決したい課題は何で、どんな技術が使えますか、というシンプルな問いだと思うんです。

武田 Web3はインディペンデント・アーティストを救う仕組みです。インディペンデント・アーティストが自力で売れることが、僕にとってのゴールです。

(文:田中京子)

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