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[イベントレポート]Web3時代のことづくり?人が交差するお祭りを作る、カバードピープルの魅力に迫る


Web3時代のデジタルコミュニティ「カバードピープル」が、2023年10月28日に鹿児島県にて、川内川大ハロウィン祭りを開催しました。

今回は、αU marketの中の人”となりの浩二”が、イベントを紹介するとともに、カバードピープルの魅力に迫っていきます。

■力強いコミュニティパワー

αU marketに突如、現れたカバードピープルは1点5,000円~5万円のNFT100点をリリースしました。公開から日の浅いαUからすると高価格帯と多数のため、果たしてどれほど売れるのか?挑戦的な出品でした。

そんなαU側の心配をよそに、カバードピープルイベントコレクションは、想像を超える売れ行きでした。脱力感のあるアートワークとは対照的に力強い売れ行き、あっという間に100点(約70万円)ものNFTが完売してしまうのだから、カバードピープルが持つコミュニティの力強さには驚くばかりです!しかもその中にはこれまでNFTを買ったことがないどころか、NFTそのものを知らなかった人も多数含まれていたようです。


■デジタルコミュニティが経済圏と生活圏を作る?


なぜ人々はカバードピープルに惹きつけられるのだろうか?その求心力はなんだろうか?その答えは彼らのビジョンと活動に垣間見えます。

カバードピープルのビジョンは、「数百年後も繁栄し続ける経済圏を伴った生活圏をつくる」。この思想のもと、実に多様なプロジェクトが生まれています。

それは、ふるさと納税、NFTアート展、町田の少年サッカーチームへのスポンサーシップ、そして今回の川内川大ハロウィン祭りなど、デジタルに縛られない活動が加速しているようです。

それもこれも全部「くだらないことにこそ価値がある、すべてをネタに変えよう」というスローガンに基づき運営されています。


■コミュニティの枠組みを超え、地域住民を巻き込むお祭りづくり


2023年10月28日、カバードピープルは鹿児島県薩摩川内市の川内川(せんだいがわ)河川敷で、「川内川大ハロウィン祭り」を開催しました。

初開催にも関わらず、「地元の定番の祭りを毎年開催する」と豪語するだけあり、当日は地元のファミリー層が大勢参加する、約1,000人が来場する盛大なお祭りとなりました。

その秘訣は、お祭りのコンセプト「絶景よりも出会いが必要だ」。これは観光名所を目的地とせず、人間関係をデザインしそれを風景としてしまう狙いだそうです。まるで現代アートのようなアプローチと巻き込み方は、コミュニティを熟知している、カバードピープルだからこそ思いつく新しい地方創生の形なのかもしれません。

カバードピープルのメンバーと地元の事業者(SOKO KAKAKA、高江未来学校など)が一緒に「お祭り実行委員」を組織し、企画から実行までをたったの2か月で行ってしまう。カバードピープルは、どんなコミュニティの境界線も飛び越えて融合してしまう不思議な魅力があるようです。


■デジタルコミュニティが企画するとお祭りもコンテンツになる?

お祭りのために開発されたARアプリやメタバース、ゲーム大会、定番の縁日、催し物など、参加者を楽しませるエンタメ要素がたくさん用意されていました。終始、河川敷の会場は子供と大人の笑い声で溢れていました。

■笑いもあれば感動もある

夜になると、NFT購入者特典の大BBQ大会が始まりました。飛び入り参加もあり、約70人が参加するBBQが行われ、地域とデジタルコミュニティの間の親睦が深まっていきます。

そしてお祭りの締めくくりは、大花火です。お祭りのフィナーレのためだけに、花火師による打ち上げ花火が行われました。

メンバーの合図に合わせ、薩摩川内市の夜空に大輪の花が広がります。その音を聞きつけた近隣住民が一斉に河川敷に集まってきます。約5分間、その場にいた人々は皆、夜空を見上げています。

お祭りの終わりを告げる、盛大な花火が打ち上がり、河川敷は拍手と歓声、そして高揚感で包まれていました。これこそが、彼らが目指した「新しい地域の定番の祭り」なのでしょうか。 

地元の人々と一緒に祭りを作り、地元の人々を喜ばせる、そしてなによりも、カバードピープルが一番楽しんで感動していたのかもしれません。


■文脈を紡ぎ仲間を広げていくことで得られるもの

エモ味成分100%のお祭りを目の当たりにしたとなりの浩二ですが、今回のお祭りには大切なことづくりのエッセンスが隠れているように思いました。

コミュニティが一方的に地域のお祭りを開催するのではなく、準備段階から地域住民を巻き込み、話し合い、意義や目的を一緒に紡いでいること。

過程を通じて、祭りの熱が周囲に伝わり、仲間が増えていく。アウトプットを重視しがちな現代においてプロセス(文脈)を大切にするというのは、次代のコミュニティの形なのかもしれない、そんなことを感じました。

「デジタルコミュニティが地元の人々と共に地域の定番祭りを作る」を目指したカバードピープル主催、αUスポンサード「川内川大ハロウィン祭り」、このお祭りは間違いなく人の心を動かす体験となったのだろうと思います。そして、このエモ味成分満載のお祭りは、来年(2024年)やその次の年も開催予定だそうです。

今後もカバードピープルとαUが進める、web3時代のあたらしいプロジェクトに注目していきたいと思います!

■カバードピープル離島ビール工房建設

カバードピープルは、薩摩川内市の離島にある、甑島(こしきしま)にビール工場を建設するプロジェクトを進行中(2024年4月着工予定)です。ビール工房が出来上がるまでのプロセスを、認知拡大・資金調達のためにNFTを活用したプロジェクト支援型のNFTです。αUマーケットで絶賛販売中、ぜひチェックをしてみてください。
カバードピープル離島ビール工房建設 | αU market (alpha-u.io)